あの日、あの時、あの場所で。
第9章 杏奈と蓮也
杏奈が意識不明の日から4ヶ月。
お医者様はもう無理かもしれないと言っていた。
でも、
「う…っ」
「あん…な…?」
「んー…眩しい…」
「ここがどこか分かるか?」
「病院?なんで私ここにいるの?」
そう思って杏奈が体を起こそうとすると、体に力が入らずまた寝る形となってしまった。
「俺がわかるか?」
「蓮也…?」
「あぁ。蓮也だ。先生呼ぶな。」
杏奈はもう声が出ないのかコクンと1つ頷いた。
「あ、先生?杏奈が目を覚ましたんだ。
え?意識?うん。あるよ?
うん。わかってるみたい。
忘れられてなかったんだよ笑」
10分後
コンコン
「失礼するよ。」
「あ、先生?」
「杏奈ちゃん、良かった良かったふぉっふぉっふぉっ。」
あのあと、蓮也がすぐに美穂と恭太を呼んで久しぶりに4人で話した。
たったひとつ、自分たちのことを除いて。
お医者様はもう無理かもしれないと言っていた。
でも、
「う…っ」
「あん…な…?」
「んー…眩しい…」
「ここがどこか分かるか?」
「病院?なんで私ここにいるの?」
そう思って杏奈が体を起こそうとすると、体に力が入らずまた寝る形となってしまった。
「俺がわかるか?」
「蓮也…?」
「あぁ。蓮也だ。先生呼ぶな。」
杏奈はもう声が出ないのかコクンと1つ頷いた。
「あ、先生?杏奈が目を覚ましたんだ。
え?意識?うん。あるよ?
うん。わかってるみたい。
忘れられてなかったんだよ笑」
10分後
コンコン
「失礼するよ。」
「あ、先生?」
「杏奈ちゃん、良かった良かったふぉっふぉっふぉっ。」
あのあと、蓮也がすぐに美穂と恭太を呼んで久しぶりに4人で話した。
たったひとつ、自分たちのことを除いて。