光と闇
「覚えておられるのですか、私のことを」


カドネが少し驚く。


「もちろんよ。久しぶりに出てきたらカドネがいるんだもん」

心の闇の記憶に任せてしゃべる。


「でも、けっこう忘れちゃった。あれからのこと教えてよ」



カドネは光と闇の私が共存の道を選んだことを知らずによくしゃべってくれた。


半分ほどは知っている話だったが、かなり新しいことを知った。


どうやら世界を闇に染めるための計画が順調に進んでいるようだ。


どうにか食い止めなければ。


闇に打ち勝つには情報が必要だ。

しばらく探って帰りたい。


幸い、カドネはとてもおバカだ。


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