光と闇
中学3年のとき、事件は起こった。


この世界には、魔術師が感じ取ることができるオーラというものがある。

オーラは、空気と同じようにどこにでも漂っていて、人や物の周りでは絶えず変化している。

両親によると、私は魔術師の中でも感度が高いらしく、かなり遠く・・・数キロ先のオーラまで感じ取ることができる。



11月のあの夜、オーラに異変を感じた。


私は異常な負のオーラに目を覚ました。


時計を見ると午前1時過ぎ。


負のオーラとともに、強く、覚えのあるオーラが伝わってきた。

誰か、戦っているのか・・・

知ってる人なのか・・・?


私は母の黒いマントに身を包み、両親宛てののメモを残した。そして窓から飛び出し、マンションの建ち並ぶ街道のはるか上空を飛んで行った。




炎属性の魔法が見える。
< 16 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop