光と闇
「・・・あとは、わし特製のセンサで火加減を・・・」
まだ言ってる。
「じいちゃん、今日は相談したいことがあって来たんだ」
「おうおう、そうじゃったか」
俺の口調で、用件は闇組織のことだと気づいたらしい。
「悪かったのう、こっちの机においで」
そして散らかった机を雑に片付け、ロボットにお茶をいれさせた。
お茶はいつものじいちゃんの味だった。
リオがいなくなってずっと冷えていた俺の心に温かさが戻ってきた。
「そんで、どうしたんだ」
じいちゃんがきいた。
「うん、リオが・・・さらわれた。闇組織に」
案の定、じいちゃんは驚いた。