光と闇
結局ほんとのことを言ってしまう。


シンが傷つくってわかってるのに。


「ごめんな、ほんとごめん!」

「いや、いいからいいから、ああもう、土下座なんかしないでぇぇぇ!」

「いや、俺の気が済まない」

「いいからいいから!」


私は必死にシンの頭を持ち上げる。


もう。私ったら。


はやく、はやく次の話題・・・


「し・・・シンこそ大丈夫なの?」


「ああ、そうだ。俺、お前にペンダント返してからの記憶がないんだ」


「・・・そっか」


「本当にごめん。俺が・・・でしゃばらなければ・・・」


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