光と闇
「い、いいっていいって!みんなまたこうして戻ってこれたんだし・・・」


私は今の精一杯の言葉を選ぶ。


「し・・・シンが一人で助けにいったって聞いたとき・・・とっても嬉しかったよ」


「え・・・」


「あ、ありがとう!」


私は言ってから恥ずかしくて、すぐにレナちゃんのところへ行ってしまった。


だから、シンがそのあとどんな様子だったのかは知らない。



「まっったく、はあ、思わせぶりなこと言いやがって。死ぬかと思った!」



その後は、普通に話せるようになった。


あのまま気まずくなってしまうのではないかと内心心配していた私はほっとした。


「そういえば、リオはいつの間に音無と仲良くなったんだ?」

シンが聞く。
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