不器用な愛を刻む
***
短い金髪に
首筋から見える刺青(タトゥー)-----
誰も寄り付かせない雰囲気と
その鋭い視線に
惹かれていたのは、いつからだろう。
「覚悟があるってんなら---
地獄の底まで道連れだぜ嬢さん?」
背筋がゾッとするほどの
妖美な笑みを浮かべて
そう言う彼
嗚呼やっぱり
目が離せない------。
「お前は…俺のものだろ…?」
嫉妬に狂い
貪るように唇を奪う彼に
ますます溺れるような感覚に陥る---。
「躰全部に俺を刻み込んでやるよ。」
艶めいた声で耳元に囁き
妖しげに笑う彼に
心も体も
囚われてしまった---。
「中途半端な愛なんざ更々…
お前ェに与えてやるつもりねェぜ?」
縛られて---愛おしい。
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