不器用な愛を刻む
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昔
あるところに1人の女と
妖しい男がいた。
ある宵に
2人の男女が出会うと
女は恩人であるその男に恋をして
密かにずっと 想い続けていた。
"その男危険につき"
彼に近づく者は誰1人としていなかった。
そんな相手の男もまた
彼女を恋い慕っていた。
そうして"生まれた恋情は"
徐々に大きくなっていって
やがて、叶うものだと思っていた。
しかし
"幸あれば不幸あり"。
男は女を守るために命を落としかけ
それにより女は
男を慕いながらも離れる決心をし
他の男と結ばれようとしていた。
"最善は善の敵"とはよく言ったもの──。
互いを"愛するが故"に
2人は気持ちをすれ違いさせ
そのまま 1度2人は離れる決意をする。
しかし
女からの文を見つけて
男は女の本当の気持ちに気付き
女を奪いに戻り
自分の元へと 取り返した。
男は女と一生を共にすることを誓い
"最初で最後の"愛しい女と
その後の人生を共に過ごしたとさ──。