天使の梯子
それからの一週間は、地獄だった。
大丈夫かもしれない、でも先生はダメだと思った方がいいって言っていた。
覚悟しなきゃ、でも、まだお腹の中にこの子はいるのに。
もしかしたら私のお腹の中で懸命に頑張ってるかもしれないのに、母親の私があきらめるの?
でも、もしダメだったら……。
考えるのはそのことばかりで、頭がおかしくなりそうだった。
暎仁さんにさよならを言ったときにも泣かなかったのに、その一週間、私は毎日泣いていた。
まだお腹の中にいる赤ちゃんを思い、泣き、私がいなくなって暎仁さんはどうしてるだろうかと考えて泣いた。
そして、その日はきた。