天使の梯子
「え!?ちょっ……」
焦って身体を隠そうとする私の腕を簡単に押さえつけて、暎仁くんがまたキスをして舌を絡めてくる。
「んっ、あき、ひ…く」
暎仁くんが戸惑う私の耳にキスして、身体がビクリと反応する。
「楓があんまりかわいいから……したくなった」
「え!? 昨日あんなにしたのに!?」
驚く私に、暎仁くんはさも当然とばかりにうなずく。
「四年も離れてたんだから。あんなもんじゃ足りないし」
真顔の暎仁くんが、私の身体をじっと見下ろす。明るいところで全部見られてしまってものすごく恥ずかしいけど、腕を押さえられてて隠せない。
「本当に、痩せたな……楓」
たしかに四年前よりはいろいろあったせいか体重は減っている。それでも最後に会ったときよりは少しは増えている……はず。