きみに触れられない
ハルは私の隣に座ってため息を吐いた。
「なんで幼なじみクンのこと好きなのかって聞かれたときに、そうだよって言わなかったの?」
「え…見てたの?」
するとハルは「うん、最初から」と言った。
「全然分かんなかった…」
「そりゃあ、そうでしょ」
ハルは少し笑ってそれから「みーちゃんが友達といたからね」と付け加えた。
「モテるね、幼なじみクン」
ハルの言葉に私は頷いた。
「ずっと昔からね、あいつはモテるんだよ。だから、慣れてるはずなんだけど…」
私が俯くと、ハルは「でも、ショックなんだ」と私の気持ちを代弁してくれた。
私は頷いた。
するとハルは溜息を吐きながら「そりゃあ、そうだろうね」と言った。
「みーちゃん、幼なじみクンのことが好きなんでしょ?」
私は顔をあげてハルを見た。
ハルは真っ直ぐな目で__いつもヘラヘラ笑う時とは違う真剣な目で、私を見ていた。
私は違うと言おうとしたけど、何も言えなかった。
そのまなざしが、あまりに強くて、少し哀しそうだった。
私が何も反論しないことを、肯定とみなしたハルは「だったらあの時友達を遮ってでも『私も好きなんだ』っていえば良かったのに」と言った。
私は「むりだよ、そんなこと」と反論した。
「なんで幼なじみクンのこと好きなのかって聞かれたときに、そうだよって言わなかったの?」
「え…見てたの?」
するとハルは「うん、最初から」と言った。
「全然分かんなかった…」
「そりゃあ、そうでしょ」
ハルは少し笑ってそれから「みーちゃんが友達といたからね」と付け加えた。
「モテるね、幼なじみクン」
ハルの言葉に私は頷いた。
「ずっと昔からね、あいつはモテるんだよ。だから、慣れてるはずなんだけど…」
私が俯くと、ハルは「でも、ショックなんだ」と私の気持ちを代弁してくれた。
私は頷いた。
するとハルは溜息を吐きながら「そりゃあ、そうだろうね」と言った。
「みーちゃん、幼なじみクンのことが好きなんでしょ?」
私は顔をあげてハルを見た。
ハルは真っ直ぐな目で__いつもヘラヘラ笑う時とは違う真剣な目で、私を見ていた。
私は違うと言おうとしたけど、何も言えなかった。
そのまなざしが、あまりに強くて、少し哀しそうだった。
私が何も反論しないことを、肯定とみなしたハルは「だったらあの時友達を遮ってでも『私も好きなんだ』っていえば良かったのに」と言った。
私は「むりだよ、そんなこと」と反論した。