きみに触れられない
__もしかして、彼氏でもできたか?
そんな考えがふっと過って、胸がざわついた。
__いや、ミサに限ってそんなことはない。
ミサは真面目なやつだ。
簡単に押しに負けたりはしないだろう。
そう思う一方で、ざわざわと心が落ち着かない。
寧ろ、焦る気持ちが大きくなるばかりだ。
焦る心を落ち着けることもできず、俺はそのまま屋上へと向かった。
屋上へ続く階段まで来ると、そこには予想外の人物がいた。
「川島さん?」
ミサと友達の川島さんがいた。
「あ…塩谷君」
川島さんは珍しく階段に座りこんで、すこし悩んでいるような顔をしていた。
「どうした?」
そう声をかけると、「ミサが…」と川島さんは言葉をこぼした。
「ミサ?米山さんがどうしたんだ?」
平常心を保てないまま尋ねてしまった。
しかし川島さんはそんなことに気づく様子がなく、ただ「分からない」と言っていた。
「ミサが分からない。
ただ、あたしの目が可笑しいだけかもしれない。
でも、それは考えにくいし。
ミサ、どうしちゃったんだろう?」
川島さんの言っている意味がさっぱり分からなかった。
そんな考えがふっと過って、胸がざわついた。
__いや、ミサに限ってそんなことはない。
ミサは真面目なやつだ。
簡単に押しに負けたりはしないだろう。
そう思う一方で、ざわざわと心が落ち着かない。
寧ろ、焦る気持ちが大きくなるばかりだ。
焦る心を落ち着けることもできず、俺はそのまま屋上へと向かった。
屋上へ続く階段まで来ると、そこには予想外の人物がいた。
「川島さん?」
ミサと友達の川島さんがいた。
「あ…塩谷君」
川島さんは珍しく階段に座りこんで、すこし悩んでいるような顔をしていた。
「どうした?」
そう声をかけると、「ミサが…」と川島さんは言葉をこぼした。
「ミサ?米山さんがどうしたんだ?」
平常心を保てないまま尋ねてしまった。
しかし川島さんはそんなことに気づく様子がなく、ただ「分からない」と言っていた。
「ミサが分からない。
ただ、あたしの目が可笑しいだけかもしれない。
でも、それは考えにくいし。
ミサ、どうしちゃったんだろう?」
川島さんの言っている意味がさっぱり分からなかった。