同期♂と私、ときどき熊♂
俺は
「言っとくが。別にお前のことなんてなんとも思ってないからな」
1時間も過ぎ、酔いが回った頃。
くだを巻き始めた彪賀。
「はいはい」
真面目に聞いていても仕方がないので、適当に相づちを打つ鹿目。
「面倒臭い人ですね」
クマコも呆れ、同情する。
「まだ大して親しくもないし、ほとんど知らなくて。悪い人じゃあなさそうなんだけど」
「お察しします」
言うことが人間並みだ。
「惚れるなよ」
クマオが釘を指す。
ふと、いたずら心に火が付いてしまった鹿目。
「どうしようかな~」
「な!?あかんて!!言うてるやんけ!!」
小さなテーブルを挟んで、なんとなく並んで座っていた、間に割り込み座る。
が、席を立ち、冷蔵庫を開け酎ハイを出す。
戻って、逆側に座り直し、彪賀の肩にもたれてみる。