同期♂と私、ときどき熊♂
「お前なにして…離れろ!って!!」
苛立ちながら、また逆に座り割り込む。
「ほらあ、クマオ。お弁当」
言ってクマコもクマオの口元についたご飯粒を取り、負けじと絡む。
「オマエは!あっちいけって!!」
クマオが嫌がる。
と、
「ほら、お姉さんもしてるやん」
クマコに気を取られた隙に、
ばっ!と振り向くと、鹿目が彪賀の髪の毛をもみくちゃにしている。
付き合って適当に飲んでいた鹿目も、さっき開けた酎ハイから酔い始めていたのだ。
彪賀も元から飲んでいたので、酔っ払っているのか、されるがままだ。
おそらくこの辺りで記憶はないだろう。
「あ"~~~っ!!!!!もう!!」
クマオの何かが飛んだ。
「帰れや!!くそ!!人間!!!お前なんかに!!お前なんかに!!鹿目は渡さへんからな!!!」
クマオが叫ぶ。
やり過ぎた、と慌てて手で口を塞ぐ鹿目。
「近所迷惑になるから!ね?ごめんごめん」
「俺もだ」
「はい!?」