同期♂と私、ときどき熊♂


「ゲームセンターにいます。安在です。よろしく」


頭の先から足元まで、まじまじと眺める鹿目。


「似てますね。知り合いにそっくりです」


「そうなんですか??えっ?元カレとか?」


熊谷が。
妙に嬉しそうだ。


わざわざ間に割って入る彪賀。


「邪魔だ」


「鹿目さんて、彼氏いてるんですか?」


「お前に関係ねえだろ」


「結構タイプかも。候補しよかな?どうです年下??」


関西人のノリで絡み出す。


この野郎…と、あからさまに不機嫌になり、


「戻るぞ。仕事だ」


ぶっきらぼうに言うと、腕を掴み、引き離そうとする。


「え~~っ?今来たばっかやないですか」


しつこく鹿目に絡もうとする。


「アドレス、聞いといてもいいですか?」


「メールくらいなら」


「駄目だっつってんだろうが!!お前も!!」


もどかしげに苛立つ。


「もう!鹿目っち!」


「ごめんごめん」


「とばっちり食うの、こっちなんだからね?」


仕事中まで苛立って当たられる、と小絵が膨れる。


「やり過ぎました。ごめんなさい」


彪賀に鹿目が頭を下げる。


「何が!?」


「明日、お休みですよね?デート、しましょう」


「…あん?」
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