同期♂と私、ときどき熊♂

「……はい」


「お前が、好きだ。もう誰にも渡さねえ」


「はい」


「俺はイケメンでもねえし、中年のオヤジだけど、そばにいてくれ」


「はい」


「……??って、はい??はい、って言ったのか!?い、意味、わかってんのか??イエスのはい、でいいのか?????」


がばっ、と離すと、肩を揺さぶる。


「はい」


きょとんとする鹿目。


「いいのか!?本当に!?ほんっとうに、いいんだな???」


「あっ、じゃあノーで」


「じゃあってなんだ!じゃあって!!」


オモチャにされる。


「いつもの冗談ですよ」


と。にこりと微笑む。


ぱあっ。と、


彪賀の顔が赤くなり、目を擦る。また頬をぎゅうっ!とつねる。


やっぱり痛い。


「…夢じゃねえ」


「はい」

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