同期♂と私、ときどき熊♂
予定は未定


「最近、鹿目さん来ませんね」


休憩室。


煙草を吸いながら、御厨が心配そうに。


似合わないが、ここでは煙草も吸う。
禁煙ではない。


「そうだな」


涼しい顔で彪賀。


「もしかして、喧嘩でもしたんですか?」


その逆だ、と思いながら、
表情には出さない。


ただなんとなく、機嫌がいいのは隠し切れなかった。


「ほんと、寂しいね。毎日のように顔見てたのに」


ふと、


「えっ??逆??もしかして、…しちゃった、ってことですか??」


ぶはっ!!


と飲んでいたコーヒーを吹き出し慌てる彪賀。


むせながら、置いてある箱ティッシュで制服に飛んだ汚れを必死で拭こうとする。


「当たりだ~!!」


はしゃぐ小絵。


「ゲ!!マジっすか!?」


嘘でしょ?!と御厨が。


げっ、とはなんだ失礼な。
と言いたいのを堪え、


「そんなわけねえだろ!!バ~カ」


「うっわ!!動揺してる!!やっぱ面白い!彪賀さん、わっかりやす」


御厨にまでバカにされ、ムッとする。
< 63 / 80 >

この作品をシェア

pagetop