同期♂と私、ときどき熊♂
「しかも相手、この前のイケメンじゃねえか」
「たまたまです。イケメンだから引き受けた訳じゃありません」
ちょっと拗ねる鹿目。
もどかしそうに頭を掻くと、
「っていうか、スタッフ参加型ってのはありなのか??」
「通常、あり得ないかと。ボウリング場でも特殊じゃないですか?
普段できないプロ相手の対戦や、お客さん同士のためのイベントですからね」
「…勝てそうなのか」
「さあ…私も最近してませんしね。やるからには本気出すしか
ないでしょう?成り行きとはいえデートかかってるんですから」
「で…?いつなんだ」
「来週の日曜のお昼過ぎです」
持ち歩いているシフト表を確認する彪賀。
「うっ!!日勤じゃねえか…」
「ちょうどよかったです」
「どういう意味だよ」
ちょっと苛立つ。