同期♂と私、ときどき熊♂
熊さんの恩返し?
「誰!?何!?」
一週間の研修期間を終えた鹿目たちは、新店舗ができるまでの仮店舗である、ゲームセンターで、
実習期間で仕事を終え、部屋に帰った。
一緒に帰った小絵も驚く。
あの後、一応、謝って心配はしてくれたので、こういう子なのだと諦めた。
「変死体?!警察!!110番!!怪しいよ鹿目っち!!」
「いや、ちょっと待って?」
やたら落ち着き払った鹿目。
そっと近づき、顔に手を寄せる。息はしている。
足には、見覚えのあるタオルが巻かれていた。
「部屋に運ぶの、手伝って」
「はい!?ど、どーする気??」
「このまま放置もできないでしょう。ひとまず部屋に寝かせるの」
「え"え"え"???正気!?どこの馬の骨かも分かんない奴、
部屋に入れるって、私はパス!!!関わんのムリ!!」
「いいよ、じゃあ。1人でするから。その代わり、誰にも言わないでね?」
明日には店中に広まるだろうなと思いつつ。
隠し通せるものでもない。