同期♂と私、ときどき熊♂
「……ここは…??」
目の前に、キラキラと輝く、大きな川が見えた。
「……め、…かなめ」
向こう岸に、人の姿がぼんやりと見える。
2人寄り添うように。
「まだ、来たらあかんて」
「…クマオ…とクマコも…???なんで??」
「まだ来んな!帰れ!」
クマオが叫ぶ。
「なんで?」
2人とも、やはり茄子の花でやられてしまっていたらしい。
「ちゃんと、幸せにならなあかん!!悔しいけど、俺にはもう無理やねん!!」
「……クマオ…」
「助けてくれて、ありがとうな!!」
力一杯、手を振るクマオ。
「…うん、ありがとう」