同期♂と私、ときどき熊♂
おまけ
「鹿目ちゃん!!やっぱり諦めきれないよっ!!」
「…しつこいです」
3か月後、ゲームセンターに復活した鹿目に、また葉月が挑んできた。
「ボウリングでもいいなら、勝負します」
「うっ、それは…」
「無理ならいいんですよ?負ける気しませんから」
強気だ。
「え~っ?!」
拗ねる葉月。
「もし、もし勝ったら、今度こそ、デート、してくれる!?」
「いいですよ」
ふふん、と笑う。
奇跡的に体の傷もほとんどなく、ヒビが入っていた足も、すっかり元に戻った鹿目。
死の淵から甦り、強くなったように見えた。