いつだって



私が懸命に思い出そうとしている間も鈴木先輩は話を続けている



「君の事ずっと前から好きだったんだ・・・俺と付き合ってくれ」



あ〜・・・”付き合ってくれ”ねぇ・・・


..え?ツキアッテクレ?


誰と誰が付き合うの?・・・


まさか・・・


先輩と私が??


えっと、あの・・・


それは・・・・・・



「ご、ごめんなさい」



鈴木先輩のことはよく知らないし・・・


ずっとアピールしてるけど、私が好きなのは颯


私が返事をしてから少しの沈黙


先輩は簡単に諦めてくれると思ったのに・・・



「・・・は?そんな答え認めねぇから」


私の耳に届いてきたのはそんな言葉で・・・


それと同時に腕を強くつかまれる




痛、い・・・


掴まれた腕が痛い


その痛みが逃げられないという事を物語っていた



先輩はいきなり顔を近付けてくる



どうしよう・・・キスされちゃうよ!


恐怖から目を固く閉じた


助けて・・・颯!



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