いつだって



「ほら、着いたぞ・・・」



ハッと現実に引き戻される



気づくとプリクラ機がたくさんあるゲームセンターの前にいた



わくわくした気分で中に入っていく




もちろん、プリクラ機の辺りには女の子がほとんど




私の隣の颯を見て


「あの人、カッコイイー」



「スタイルいいし、超イケメン」



「話し掛けてみようかな〜」



そんな声が耳に入る




無意識に颯の手をギュッと握っていた



颯は私のだもん・・・


見ないで・・・



誰にも見て欲しくない



颯の視界に誰も入れて欲しくない




「・・・どうした?」




颯が声をかけてきたのは、ちょうどプリクラ機の中に入った時だった





それと同時に私は颯に抱きつく





「・・・私の颯だもん・・・」



「っ・・・あー、なんでそんなに可愛いかなぁ・・・」



その瞬間、繋いでいたまま手を壁に押し付けられたかと思うと、唇を奪われた




「んっ・・・」



あまいキスが落ちてくる



そしてすぐに唇が離れた



「お前しか見えてねぇよ」



嬉しそうに言う颯が目に入る




「私も・・・颯だけ」



本当に私は幸せ者だ



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