いつだって
「あのぉ・・・メアドとか聞いてもいいですか?」
ほら、やっぱりね
平然を装いながらも、内心泣きたくなってくる
颯・・・
「俺、こいつが不安になるようなことしねぇから・・・わりぃな」
それだけ言うと、私の手を取って歩き出した
頭をぽんぽんしてくれる
「お前が不安になることなんて、何もねぇだろ?」
泣きそうになっていたの・・・バレてる
コクリと頷いた
「ありがとう・・・」
聞こえないくらいの声で呟いた
でも、聞こえてたみたいで・・・
「いつだって・・・お前だけを愛してる」
その言葉を聞いて、私は颯の手を握り返す
私も愛してるよ
なかなか声を出しては言えないけど、態度で示していきたい
これからもずっと一緒にいようね
左手の指輪が太陽の光を浴びて輝いていた
fin.