モノクロの世界で
黒板に書かれた出席番号を見て自分の席を確認し、席に着いた。その間もざわめきは途絶えない。
物心つく前から、私の周りには不幸が付き纏った。私に優しくしてくれた人には皆不幸が訪れた。
それは些細な怪我だったり、全治何ヶ月にもなる大きな怪我だったり…最悪は…死だったり。
私自身が呪われているのだろうか。それも当然なのかも知れない。
母の命と引き換えに産まれてきた私。
祖父から母を奪い
祖母から母を奪い
叔母から母を奪い
父から母を奪い
兄から母を奪い
そして、私が産まれた。
犠牲の上に成り立った命。
だから仕様のないことなのかもしれない。
そんなことを考えていると、入り口の方が一気に騒がしくなったのに気付く。
―あの子だ。さっきぶつかった『りえちゃん』。
物心つく前から、私の周りには不幸が付き纏った。私に優しくしてくれた人には皆不幸が訪れた。
それは些細な怪我だったり、全治何ヶ月にもなる大きな怪我だったり…最悪は…死だったり。
私自身が呪われているのだろうか。それも当然なのかも知れない。
母の命と引き換えに産まれてきた私。
祖父から母を奪い
祖母から母を奪い
叔母から母を奪い
父から母を奪い
兄から母を奪い
そして、私が産まれた。
犠牲の上に成り立った命。
だから仕様のないことなのかもしれない。
そんなことを考えていると、入り口の方が一気に騒がしくなったのに気付く。
―あの子だ。さっきぶつかった『りえちゃん』。