モノクロの世界で
歩く度に靴の音が微かに響く木の床を歩き、光の差し込んでくるテラスに向かう。
「えーっ直兄(ナオニイ)それってどうなのーっ!?」
………?
どこかで聞いたことのある女の子の声…。
日に透ける少し色素の薄い髪にショートカット、私と同じセーラー服の小柄な女の子。
―津川さんだ。
どうしてお兄と一緒に居るのか、何故そんなに仲良さそうに話しているのか分からず、テラスの入り口でただ呆然と立っていた私に気付いた兄が私の名前を呼んだ。
「…ーえ、何。…どんな関係。」
思わず口をついて出たのはそんな言葉だった。
「店長の娘」
津川さんを指差しお兄は平然と答える。
「えっ直兄と青羽ちゃんはどーゆー関係っ!!?」
津川さんも私同様混乱しているようだ。
「妹だよ妹。前聞いたじゃん。釧路 青羽って知ってるー?って」
「…あっ!ああああああああああ!!」
お兄の言葉に津川さんは合点がいったかのように頷いている。
………第一こんな珍しい名字そうはいないと思うんだけど。
きらきらと目を輝かせながら私と兄の顔を交互に見遣る津川さんに、一人小さく溜め息をついた。
「えーっ直兄(ナオニイ)それってどうなのーっ!?」
………?
どこかで聞いたことのある女の子の声…。
日に透ける少し色素の薄い髪にショートカット、私と同じセーラー服の小柄な女の子。
―津川さんだ。
どうしてお兄と一緒に居るのか、何故そんなに仲良さそうに話しているのか分からず、テラスの入り口でただ呆然と立っていた私に気付いた兄が私の名前を呼んだ。
「…ーえ、何。…どんな関係。」
思わず口をついて出たのはそんな言葉だった。
「店長の娘」
津川さんを指差しお兄は平然と答える。
「えっ直兄と青羽ちゃんはどーゆー関係っ!!?」
津川さんも私同様混乱しているようだ。
「妹だよ妹。前聞いたじゃん。釧路 青羽って知ってるー?って」
「…あっ!ああああああああああ!!」
お兄の言葉に津川さんは合点がいったかのように頷いている。
………第一こんな珍しい名字そうはいないと思うんだけど。
きらきらと目を輝かせながら私と兄の顔を交互に見遣る津川さんに、一人小さく溜め息をついた。