モノクロの世界で
「そういや青羽、最近りえちゃん達と仲良しらしいじゃん」

冷蔵庫からデザートのプリンを出し、盛り付けをしながらお兄が言う。

「…仲良しっていうか…うん…まぁ…」

正直ちょっと照れ臭い。目の前に置かれたプリンの表面を見ながら私は答える。
菓子姉は私の目の前でプリンの登場に喜びの声をあげていた。


「良かった」
くしゃ、と頬を緩めて笑うお兄に、つられて私も破顔する。



「…うん。」



ゆらゆらと揺れるプリンを見つめながら、そう答えた。
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