初恋連鎖。
その紙には今日の予定が区切られて書かれていた。
「今日はクランクインに向けての話し合い。顔合わせ、ってやつに行くの。10時からね。お昼は外で食べて午後主題歌の打ち合わせにいくわ。2時半から。で会社に戻ってくる。おーけー?」
「は、はいっ!」
「ね、羽田くん…澤井くん知らない??」
「あ、インターネット事業部にま向かわせました。反響探ってもらいに。エントランスで待ち合わせするよう言ってあるので。」
「さっすが~、じゃあ、橘さん行くよ?」
「準備おーけーですっ、」
澤井さんというのは、若い男性の方で、一個上の先輩だ。
「あ、澤井くんっ!どーだった?反響は。」
「SNSは上々って感じですかねー。ウチ以外でも朝は流れるようです。」
「そ?…なら、いいわ。」