ファースト・キス
「っつ‼」
秋は泣いていた。
明はいつも悲しげな目をしていた。
明るく振る舞っていても、どこか寂しげな顔をしていたことに、秋は疑問を抱いていた。
すると、
「翼。」
そこには明先輩がいた。
先輩は怒っていた。勝手に話された事に苛立ちを覚えたのだろう。
「兄貴?!なんで‼」
先輩は私の顔見て、私に言った。
「今聞いたことは、気にしなくていい。忘れてくれ。」
先輩は、翼君と一緒に、その場から立ち去ってしまった。