ファースト・キス
「明先輩‼︎」

先輩は、勢い良くドアを閉めた。
先輩が、何も言わずその場を離れる時は、一人になりたい時。

でも、今は、一人にしたくなかった。
だから堪らず追いかけようとしたら、後ろから抱きしめられた。


「今は、行かないで。秋ちゃん。俺、秋ちゃんが好きだ。」

「駿…私は」

「言うな‼︎分かってる。今はこのまま…」

後ろから涙を必至に堪える声がした
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