ファースト・キス
「あ、あの〜」
彼は脇目も振らずお腹を抱えて笑っている
その姿を見ているとムカムカしたけれど同時に少しだけドキドキした
「ちょっと失礼じゃないですか?」
少し怒り気味に言って見ると、
「ごめん、ごめん。でも、ほら。そこの鏡みてみ」
彼に言われた通り鏡を見てみると、そこには恥ずかしい姿が映る
髪はボサボサなって、そしてベストは前と後が逆になっていて、終いにはご飯粒が口元についてしまっていた
「◎△$♪×¥●&%#?」
私は声にならない声を上げて、高速で直した
「寝癖直った?」
彼は私に声を掛けてきた
「教えてくださってありがとうございます」
彼はまた笑って
「どういたしまして。あ、俺の自己紹介がまだだったな。俺は2年C組の西城明だ。これから、宜しくな。」
「宜しくお願いします。西城先輩」
そういうと彼はまた笑い
「明でいいよ。秋。じゃあな~」
と立ち去った
「ちょっ、先輩‼いきなり呼び捨ては...」
全て言い終わる前に、パタンと静かにドアが閉まる音がした。
「は~。何だったのあの人。でも凄いイケメンだったな。少し大翔に似てるかも...」
大翔のことを思い出すと何故か胸が苦しくなる。
多分、ずっと一緒にいて、喧嘩別れしたからかな?と考えていたら、後ろから呼び止められた。
「中川?大丈夫か?具合が悪くなって、保健室に行ったらしいが、もう大丈夫なのか?」
私が、きょとんとして聞いていると、その人は、
「あっ、悪い悪い。まだ自己紹介してなかったな。1年A組担任の斎藤龍生だ。これから一年よろしくな。」
「えっ、あっ宜しくお願いします。体調はすっかり良くなりました。心配して下さってありがとうございます。」
「そうか、なら良かった。さあHR始めるぞ。」
「はい‼︎」
彼は脇目も振らずお腹を抱えて笑っている
その姿を見ているとムカムカしたけれど同時に少しだけドキドキした
「ちょっと失礼じゃないですか?」
少し怒り気味に言って見ると、
「ごめん、ごめん。でも、ほら。そこの鏡みてみ」
彼に言われた通り鏡を見てみると、そこには恥ずかしい姿が映る
髪はボサボサなって、そしてベストは前と後が逆になっていて、終いにはご飯粒が口元についてしまっていた
「◎△$♪×¥●&%#?」
私は声にならない声を上げて、高速で直した
「寝癖直った?」
彼は私に声を掛けてきた
「教えてくださってありがとうございます」
彼はまた笑って
「どういたしまして。あ、俺の自己紹介がまだだったな。俺は2年C組の西城明だ。これから、宜しくな。」
「宜しくお願いします。西城先輩」
そういうと彼はまた笑い
「明でいいよ。秋。じゃあな~」
と立ち去った
「ちょっ、先輩‼いきなり呼び捨ては...」
全て言い終わる前に、パタンと静かにドアが閉まる音がした。
「は~。何だったのあの人。でも凄いイケメンだったな。少し大翔に似てるかも...」
大翔のことを思い出すと何故か胸が苦しくなる。
多分、ずっと一緒にいて、喧嘩別れしたからかな?と考えていたら、後ろから呼び止められた。
「中川?大丈夫か?具合が悪くなって、保健室に行ったらしいが、もう大丈夫なのか?」
私が、きょとんとして聞いていると、その人は、
「あっ、悪い悪い。まだ自己紹介してなかったな。1年A組担任の斎藤龍生だ。これから一年よろしくな。」
「えっ、あっ宜しくお願いします。体調はすっかり良くなりました。心配して下さってありがとうございます。」
「そうか、なら良かった。さあHR始めるぞ。」
「はい‼︎」