ファースト・キス
「明?」

明は少し顔を赤くして

「秋、伝えたい事がある。」

「えっ?」

明は真剣な顔をしたから、何も言えなくなる

「秋、覚えてるか?ここで俺ら初めてキスしたの。」

私は静かに頷く

「俺、あの時からお前を好きじゃなくなった。」

「えっ?」

突然の言葉に悲しみが溢れる。

でも、次に明から放たれた言葉は、私にとって最高の言葉だった。


「あの時から、お前が愛しくてたまらない。お前を愛してる。何年かかってもいい。俺と結婚して下さい」

もう涙が止まらない。

「はい。」
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