君が欲しいけど……
食事中ちゃんと盛り上がってよかった

みんな途中まで一緒で、

ワイワイしながら帰った

その中でも蓮とは家が近いから

話す時間が長い……

しばらく言ったところで

「お姉ちゃん、コンビニよるねー」

さくらが気をつかった(?)のかな

でもいま2人きりはまずいって

「何買うのー?ついてこっか?」

必死に2人きりにならないように……

頑張ったけど無駄だった

「さくら、気をつけなよ?」

蓮と2人きりになって頭まっしろ!

もーどーしろっていうの?

「こんな遅くまでごめんな?妹もいるのに」

ふいに蓮が優しく言った

「ぜんぜん!」

「でも、お母さんとか心配するよ?」

蓮はうちの事情をしらない

「あー、大丈夫大丈夫」

かわいそうとか思われたくないよ

だから嘘もつかずにごまかした

「大丈夫じゃないと思うけどなー」

「んー?そー?」

「心配しない親はいないって」

いつか知るよね

教えるよね

なら、今でもいいわけで……

「あー、家親いないんだよね」

「単身赴任とか?共働きで遅いとか?」

「んーん。死んだ。」

「……」

気まずくなる……

もう親いないのはなれたけど

自分で死んだっていうのはなんかね

「両親事故で」

「ごめん……無神経で」

「知らないから仕方ないって!それにもう平気だし!」

「うん、ありがと。なんかあったら言えよ?」

「もう、この生活慣れたから大丈夫かな〜」

それから話題を変えた私は

蓮と家に着くまで話した


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