君が欲しいけど……
そう思ってると

「はいはい、注目!!」

さくらがいった

「話聞くよー?」

「え、なんで?」

「聞くって言ったもん。それに家族には隠し事なしですよー?」

「恋愛ごとはいいと思いますなぁー」

便乗する笑

私はこの時間が大好きなんだ

さくらの相談たいむ

聞き上手、話し上手でアドバイスもいい

ひそかに第2の井上先生と思ってる

「舞がね……」

今までのことを全部はなした

「うーん……。やっぱ保健の先生のゆうとおりだよ。自分がどうしたいかじゃん。後悔しちゃうよ?」

「後悔…すんのはやだけど勇気もないんだよお」

泣きべそをかきながら抗議する私は

幼稚園児みたいに幼くみえる

一応姉だけどね

さくらの方が姉っぽいんじゃないかと思う

「そっかー…。でも、勇気を出さなきゃ!前みたいになるのはやだけどこのままもやだなんて贅沢だよ?」

「贅沢じゃないもん。我慢いっぱいしたからいいんですぅ〜」

「そーゆーんじゃなくて…。ほら、フェラガモ、シャネル、ルイ・ヴィトン。全部あったら贅沢でしょ?」

「我慢して貯金したらかえました!そのためのお金だからいいのー!」

「わかった。たとえが悪かった。」

「そーだよー。へたくそな説明だなー」

「はいはい。お金を出すからものがもらえる。勇気を出すから結果が出る。どう?」

「う……うーん……」

確かにそうだなー

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