君が欲しいけど……


「よぅ……」

後ろから不意に声をかけられ身構えた

「身構えんなって、昨日話したばっかじゃん?ひどくね笑」

ん?

見上げると面影のある顔が……

新の……

「うそ?!新?!」

「そーですけど、昨日の今日で忘れたとかはねぇよな?」

眉をしかめてる

「まって、今日からなの?」

「ん?あー、行ってなかった?」

「聞いてない!」

てゆうかその前にかっこいいんですけど……

背は180ちょいあるんじゃないかな?

きりっとした眉が爽やかな少年を演出する

ひきしまった体はスポーツをやってたことを暗示させる

「ふーん……」

適当に受け流された

「教室は?」

「2-4だけど?」

2-4? 2-4? ん?

「……うちと一緒じゃん」

「運命じゃね?」

真顔で冗談をいう恐ろしいやつだ…

「運命ならとっくに付き合ってるっつうの!」

「はは、確かにな」

「ていうか、舞とも同じクラスだよ」

「まじかー笑」

「てか、おまえと同じクラスで良かったー!知ってるやついねぇもん」

背はでかいけど新を可愛いと感じた

「舞もいますぅ〜」

こいつならどのクラスでもうまくやってけそうだな

「そーだな、じゃあ職員室よってくから」

そういって別れた

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