君が欲しいけど……
──ファミレス

ガヤガヤとうるさい店内

「相変わらず混んでるね〜」

そして私の目の先に映るのは……

なぜか蓮

「お姉ちゃん?」

妹の声で我にかえった

「あ、はやく座んなきゃね!」

そういってせかせかと歩いて案内された席へ行く

すると、そこは蓮のななめ後ろの席だった

「どーしたの?お姉ちゃん?」

「う、ううん!なんでもない!」

さくらはにやついた

「さっきからあの男の子見てるけど、知り合い?」

「ま、まーねー」

「じゃ、あれがお姉ちゃんの好きな人か!」

「ふぇっ?!」

焦りが止まらないよ

さくら鋭すぎるよ

いつもだけどさ

「あったりでしょお?」

さくらはしてやったりって顔で笑っている

「はい、頼も!」

話をそらすようにいった
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