訳あり少女
『…何故?』




「お前は、血も涙もない冷酷人間なんだろ?」





そう言うと、一瞬。




俺の見間違いかもしれないが、一瞬こいつが悲しそうな顔をしたように見えたんだ




『そうね。私はそういう人間よ
だから殺されたくなかったら早く出て行きなさい』




やはり勘違いだったようだ





俺は龍牙の家から出て、急いで溜まり場に向かった
< 35 / 96 >

この作品をシェア

pagetop