あの歌の世界は。
それは今日の朝、突然に訪れたんだ。
和 )「………なにしてるの?」
「え、別れるから出てくの」
俺の恋人、里奈は大きなスーツケースを持って玄関にいた。
和 )「え?なにそれ?」
別れる………って?
「……前から言おう言おうと思ってたんだけどね、和くんに私はいらないでしょ?」
和 )「………。」
なんだよ……それ………。
「ほら。何も言えないってことは、いらないってことなんだもんね。じゃあ。」
和 )「………行くなよ。」
咄嗟に彼女の手をつかんだ。
「…知ってるんだよ。他の女の子と遊んでること。だから……いらないよね。」
そう告げると俺の手を優しくほどき、最後に言った。
「まだ………大好きだよ。」
ー ガチャ 。