(旧)嘘の告白を君に。

…帰り道




「……………………」




「…………………」




んんん？これは気まずいぞ。



会話…会話…………なに話せばいいんだ？



「神咲さん」



「あ、はい！なんでしょうか？」



びっくりして敬語になってしまった。



「せっかくだし、これからは名前呼びにしない？苗字だと呼びにくいし…」



あ、そんなことなら…



「愛斗くん？でいいかな？」




「……………うん」




ん？あい…じゃなくて愛斗くんの顔が心なしか赤い気がする。



「あの…愛斗くん？大丈夫？赤いよ？」



すると今度は顔を逸らされてしまった。



ええぇ…もしかして、私なんぞに名前呼ばれて吐き気とかしたんじゃ…。



「ま、愛斗くん？愛斗くんほんとに大丈夫？」



今度はしゃがみこんでしまった。