(旧)嘘の告白を君に。
それから次の日も、その次の日も二人一緒に帰った。
そして、一週間が経過した日の帰り道。
「ねぇ、相賀くん…質問してもいいかな?」
「いいよ、なに?」
本当はこんな質問するほうとしては恥ずかしいんだけど…
「私のどこを好きになったの?…かなと思って」
そう、実は私と相賀くんはほとんど話したことがない。
なのに相賀くんは好きだと言ってくれたから…ずっと何でか気になっていた。
「え?…あのですね…覚えてないかも知れないけど、実は俺達…小さい頃会ってるんだよ」
「ええ!どこで?!」
相賀くんのことだ、小さい頃もきっと可愛かったはず。
だから、会ってたら覚えてるはずなんだけど…
「ほら…6歳の時に病院で」
6歳…病院…病院?
あ!あの時だ!
6歳っていったら私が風邪こじらせて入院した年。
たしか…同い年の男の子と同じ病室だったはず。
まーくんって呼んでた気がする。