(旧)嘘の告白を君に。
聞いたあと、私は驚いた。
だって…相賀くんは、
転校したんじゃなくて…
あの日の夜に手紙を書いて亡くなっていたのだから。
お母さんの話によると、
「あの子、学校のみんなには転校したって伝えてほしいって…それが最後のお願いだからって…泣きながら言ったの」
その話を聞いたあと、私は手紙を貰った。
「あの子に頼まれてたの、今日…4月1日にあなたに渡してほしいって」
そう言って相賀くんのお母さんは微笑んでから帰って行った。