続★俺だけの家政婦さん
「火曜日の特売日より安い！」

私はマイバッグと財布を水玉柄のリュックに入れると自転車にのって

スーパーへと向かった。

だが、開店からかなり時間が経っていたためか

お目当ての商品の１つが既に完売していた。

だが、野菜、肉、魚はチラシにないものの安くなっていたため

かなりの収穫があった。

自転車のカゴにマイバッグを入れながら顔がにやついてしまう。

鼻歌交じりに自転車を漕ぐこと５分。前を歩いている女性を避けながら

スタイルいいな～～と思いながらちらりと顔を見ると

なんと野末くんの担当をしている小島さんだった。

私は思わず自転車のブレーキを掛けて小島さんの３メートル手前で止まった。

「小島さんこんにちは」

「あっ！」

小島さんは少し驚きながら頭を下げた。

きっと私の名前を知らないから何だろうと思った私は

「家政婦の竹原栞里です」と自己紹介をした。

「ごめんなさい、初めてお会いしたときにお名前を聞くべきでした。

すみません」と何度も頭を下げた。
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