続★俺だけの家政婦さん
「私が野島先生の担当になってから今年で3年目です。
初めての顔合わせの時は、凄く冷たそうな感じがして正直不安でした」

わかる。野末くんはそういう奴だ。

打ち解けるのに時間がかかる。

「でも・・・それは単に人との付き合い方が不器用なだけで
1年が過ぎ、2年と付き合いが長くなるにつれ、だんだんと
打ち解けて、冗談も言えるようになりました。
そして気がつくと別の感情が生まれていたんです」

何だか胸が痛い。

確かにかっこいいがイケメンだから好きになったわけじゃないのは

私と同じだった。

「先生の態度は私と別の担当さんとでは違っていることにも気づいて
次第に、もしかしたら野島先生も同じ気持ちかもって・・今思えば
かなり勘違い入ってますが、その時はそう思っちゃって・・・」

何だか自分の過去を人から聞いているような感覚に襲われた。

小島さんと私は全く同じ経験を・・・

「フラれて悔しくなかったですか?」

私は思いきって聞いて見た。すると小島さんは一瞬きょとんとすると

首を横に振った。

「悔しさはないです。野島先生は『勘違いさせるような行動を取って
申し訳ない』って謝ったんですよ。別に謝る必要なんか全くないのに・・」

小島さんはその時の事を思い出しながらクスッと笑ったが

私は全く面白くない。

同じような流れでフラれたのに私の方がかなりbadendじゃんか!


ケツがでかい・・・

そんな想定外の理由でフラえた私って何?

恥ずかしすぎて暴露出来ない。

小島さんはスタイルがいいから言われる必要がないのか?!

そういう事か・・・

仲間が出来たと思ったけど一瞬で終わった。
< 112 / 181 >

この作品をシェア

pagetop