続★俺だけの家政婦さん
この人本当に書いたんだ・・・

「だから・・・読んで感想聞かせて」

「え?」

「短編だし、野島っち今いないなら好都合じゃん。僕、読み終えるまで待ってるよ」

冗談じゃない。

私たちの事をモデルにして何かいたのかわかんないけど

目の前で読むなんて出来るわけないし、

第一、野末くん不在なのに家に上げるわけにはいかない。

どうしよう・・・

「わかりました。読みます。読みますが、野島先生が不在の時に
お客様を家に上げてはならないと言われているので、申し訳ありませんが
お引き取りください。感想は日を改めていたします」

私は丁寧に一礼すると、小さなため息が頭上から聞こえた。

「野島っちの家政婦さんには逆らえないから今日は帰るよ。

じゃあ~」といって茶封筒にペンで何かを書いて再び差し出される。

受け取るとそこには携帯の番号とメルアドが書かれていた。

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