続★俺だけの家政婦さん
「これ読んでも捨てないでね。パソコンに入ってるけど一応原稿だから」

「はい」

「読み終えたらどっちかに連絡ちょうだい。あと・・・わかてると思うけど野島っち
には見せないでね」

「はい」

もちろん見せるわけないじゃない。


須藤先生はニヤリと笑うと片手をあげ「じゃあ~ね~」と

手をヒラヒラさせながら愛車のスポーツカーに乗り込んだ。

そしてエンジンを掛けると窓が開く。

「栞里ちゃ~ん」

「はい」

またきっとろくでもない事言うんだろなと気のない返事をする。

須藤先生は私の態度を気にすることなく「僕のこと嫌いにならないでね~~」

といいながらウインクして窓を開けたまま車は動き出した。



嫌いにならないでねって・・・すでに嫌いになりかけてるよ・・



あ~あ、私ってつくづく男運がないのね。

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