続★俺だけの家政婦さん
テスト週間と言うこともありカウンターには誰も座っていない。


俺はカウンターの中に入ると椅子に座った。

小島はカウンターの前に立ったまま俺を見ていた。

「ここが俺の定位置だったんだ。俺がここに座って、その横に・・・」

栞里と言おうとしたが・・・やめた。

だが・・・

「栞里さんですか?」

俺の代わりに小島が答えを言い当てた。

驚く俺に小島は

「私が先生に告白した時、『好きな人がいる』っていいましたよね。
 それって・・・栞里さんですよね」

確信めいた言い方に、はぐらかす事が出来なかった。

だからイエスと答える代わりに「洞察力半端ないね」と返えす。

すると小島は小さくため息をこぼしながら

「何年、先生の担当をしていると思ってるんですか?それに

私は今でも先生への気持ちは変わってませんから」といいながら軽く睨んだ。


「いつ、気づいた?」

「初めて、栞里さんに会ったときに気づきましたよ」

「そっか~。でも苦戦中」

「でしょうね」

即答だった。
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