続★俺だけの家政婦さん

ビールを一口飲むと野末くんが作ったシチューをいただいたのだが

一口食べて私はそのおいしさに目を疑った。

野末君が作ったのはタンシチューだった。コクがあり、タンが柔らかくて口の中で

とろける。

「凄くおいしい。ねえ、こんなにタンがとろけるなんて、もしかして圧力鍋か何か使った？」

「よくわかったな」

よくわかったなって……男の人で圧力鍋使って料理するなんて相当料理やってるか

好きかだよね。

私はとりあえず、野末君の作ったそのほかの料理を食べる。


･･････美味しい。

きっとカルパッチョソースだって手作りだろうし、ガーリックトーストのガーリックバターも手作りだ。

何でも自分で出来るじゃん。

だったら･･････

住み込んでまで家政婦する必要ななかったのでは？と思う。

それにこれだけ料理が出来ればよっぽどのことがなければ家政婦を頼む必要なないと思う。

こうやって一緒にご飯を食べるのも明日の昼で終わりなんだ。嬉しいはずなのに、清々するのに

何でだろう、また胸が痛くなる。