続★俺だけの家政婦さん
それから私は家政婦という仕事から一時離れ、

産休に入ったスタッフの代わりに事務をやることになった。

仕事内容は主に電話での受付や家政婦さんのシフト管理だ。

登録している家政婦さんのシフトを組むのだがこれが思った以上に大変だった。

うち家政婦紹介所は基本、お客様一人に専任の担当が付くのだが、単発のお客さまもいるので

そういったお客様にもすぐ対応できる様人員確保も必要。そして家政婦さんの希望休も踏まえて

週に1回、所長とミーティングをして家政婦さんのお休みを決めるのだ。

最初は本当に頭が痛くないそうだったが回を重ねれるだんだんと慣れてきたころには

1か月がすぎていて、野末君の事も「気の迷い」だったのかもしれないと思い始めていた。

そんなある日だった。


注文していた荷物の中になぜか私宛の荷物が届いていた。

そして宛名にかかれた名前を見て胸がざわついた。

野島景……野末君からだった。

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