続★俺だけの家政婦さん
主人公は小説家の諏訪内進之介。

そこそこ人気があって過去にドラマ化されたこともある。仕事は順調、ネタのストックも

たくさんある。現在も新作を執筆中。

これって本人のことだと思う。

ただ、最初に気になったのは

「過去の大きな後悔をずっと引きづったまま時間もあの時から止まったままだった」

という文章だった。


高校時代、進之介はまわりからイケメンと言われ女の子から何度となく

告白されるほど人気があった。

だが、どの女子からも『かっこいいから』という外見重視の理由で告白されることに本人は

不快感を感じていた。だから基本的に告白されてもノーとしか返事をしなかった。

だがそんな進之介にも唯一何でも話せる女友達がいた。

名前は常磐香奈子。特別目立つわけでもなく、かといって凄くおとなしいわけでもない

普通の女の子。彼女の前では自然体でいられることに居心地の良さを感じていた。

って……これは私の事だってすぐにわかった。

< 169 / 181 >

この作品をシェア

pagetop