続★俺だけの家政婦さん
「バーカ。何言ってんの?お前と一緒に買い物に行くんだよ!」
「えええ?!なんで?」
露骨に嫌な顔になった。
なんで一緒に行かなきゃいけないの?
おかしいでしょ。
家政婦と一緒に買い物するなんて聞いたことないし・・・
「・・・取材」
「え?」
「今回家政婦を頼んだのは取材も兼ねてるって言ったよな」
「はぁ~」
そうだった・・・
やっぱり取材するんだと肩を落とす私を無視するかのように
野末くんは玄関の戸を開けた。
「結局、私の自由な時間なんてないじゃん」
地面を見つめ小さな声でボソッと呟き一歩踏み出すと
野末くんが振り向きながら私を見下ろしていた。
「残念でした~~。ほら、行くぞ」
あああああ!
一言一言、本当にムカつく。